画期的コンポスターの制作③
お久しぶりです。
前回投稿から、とてつもない期間が空いてしまいました。実に4ヶ月!
ブログを書きたいな〜、書こう!と思いながら、日々刻々と変わっていく日常に流されて疲れきっていくばかりで、あっという間に時間が過ぎていきました。
それにしても、一回ブログから離れると習慣にするのは、なかなか大変ですね〜。
その間に世間では新型コロナウィルス(covid-19)による被害が世界中に広がり、今も世界は大変なことになっています。
日本では段々と収束ムードですが、それはあくまでもcovid-19感染拡大についてであって、これから経済を止めたツケが回ってきます。恐ろしや…
そして私は悪手と思うのですが、世界各国に比べて異様に厳しい、全地域、全世代、ほぼ全業種、一律自粛ムードを経て、果たしてこれからの日本がどうなっていくのか、これも気になるところです。
日本の『事なかれ主義』『責任転嫁体質』が悪い方向に目立ってしまったなぁ、と個人的には残念です。
パンデミックの収束、そしてワクチンの開発、皆が安心して過ごせる日が一刻も早く訪れるように、そして、その為に必死になって最前線で働いて下さっている方々の、命が守られるようにお祈りしています。
さて。
予告をしていましたので、このタイミングで、のほほんとした記事を出していいものか、とも思うのですがコンポスターの記事です。
先に告白しておきますと、実はこの所まともに運用できていませんでした。(泣)
理由としては
・第三子出産に伴い、忙しくなった。
はい。そうなんです。唐突なようですが、実は3月に男の子が生まれていました。今日で生後100日です!
我が子ながらすごいタイミングで生まれたものです。でもたくましく育っています。
・断熱材を入れてパワーアップしてた
実は大量にほぼ無料(1円)で断熱材(スタイロフォーム )を頂ける機会に恵まれたので、我が家では今後も色々と断熱材を使ったDIYをしたいと思っています。
そこで、手始めに我が家のコンポスターもパワーアップしました!(これで、冬場の低温時でも発酵・分解が少〜し早まったかも知れません。気持〜ち程度に。)
土の中の生ゴミを完全に分解してから、土をある程度出して、囲うように並べます。
でも、断熱材の厚み分、穴が掘れる所が狭くなりますし、断熱材にスコップが当たると、ボロボロになってしまうので、気を使うようになって、使い勝手としては、マイナスになってしまいました。がーん。
いつかボロボロになり過ぎたら取り出します。
キエーロと我が家の日常
さて、本題の我が家とキエーロの日常ということですが、
まず、ご飯を食べます。
(まだ薪ストーブ稼働してた頃の写真です)
骨、皮、野菜クズなどを一旦キッチンのステンレスポットに入れます。
1週間くらい溜め続けます。
こんな感じ。
平日の朝はコンポスターに穴掘る時間が無いので、大体週末にまとめてやります)
息子と穴を掘りまして
その中に
入れます!
水をポットに入れてゆすぐついでに、コンポスターの中に入れて、よく土と生ゴミを混ぜて、最後に乾いた土を被せておしまい。
目印には、我が家の建設時に拾って以来、なぜかずっと使われている鉄筋の端材を。
6回分のスペースがあるので、6週間分いけます。
一周回るまでに、生ゴミは、大体土の中から消えてます。まさにキエーロ !
というわけで、我が家とキエーロの日常でした!これにて、ひとまずコンポスターのお話はおしまい。
次は、季節外れの(苦笑)断熱DIYについての予定です!
それではまた!
画期的コンポスターの制作②
皆さんこんにちは。
コロッケは庶民の味方
突然ですが、『チコちゃんに叱られる!』という番組を皆さんはご存知ですか?
ナインティナインの岡村隆史さんと、チコちゃんという、毒舌キャラのMCの番組で、話題性があり、観ている方も多いと思いますが、実は私は最近まで見たことがなかったんです。
というのも、MCのチコちゃんの言葉遣いの悪さを前情報として知っており『これは子供に悪影響だなぁ』と思い、一緒には見たくなかったからです。
しかし、先日珍しく一人でテレビを見る機会があったので興味本位で見てみたところ、やはり気になる所はあったものの、やはり話題になるだけのしっかりとした内容のある番組なのだなぁと思いました。
その時に番組で紹介されていた『へぇー』と思ったエピソードが、『お肉屋さんでコロッケが売られているのはなぜか?』→『元洋食屋のコックが肉屋に転職して、作り始めたから』というものでした。
ざっくり言うと、
①元々洋食屋として働いていた阿部清六というコックさんが、当時高級品だったクリームコロッケに近い美味しさを『お店に来る庶民の子供達にも食べさせてあげたい』と、ジャガイモで代用したコロッケを開発
②そのお店が関東大震災で被災、転職を余儀なくされ、復興が早かった肉屋として働き始める
③そんな中でも生涯『コック魂』は捨てずに、肉屋として働きながらじゃがいものコロッケを並行して店頭で売り続けた
これが現在もお肉屋でコロッケを売っているきっかけだそうです。(当時はコロッケ以外にも色々作っていたそうですよ。)
ですが、きっかけは良いとして、
なぜ、どこのお肉屋さんでもじゃがいもコロッケが売られるようになったのでしょうか?
このお話の素晴らしい所だと思うのですが、阿部さんは人気になったじゃがいもコロッケのレシピを、他の肉屋さん達に快く提供し、どんどん広めていったからなんです。
恐らくこのアイディアの公開・共有が、
日本のコロッケの認識を
・高級品で庶民には手の出ない食べ物
から
・子供も食べられる、安くて美味しい食べ物
に変えた、直接の理由だったのだと思います。
『皆にとって良いアイディア』は広めていく、そしてそれが、より良い未来の日常になっていく、素晴らしいことですね。
今や、お肉屋さんで、ジャガイモのコロッケが売られているのは、完全に『日常』になっていますが、その日常は阿部さんのような偉大な先人の功績があっての事だった、と知ることができて、今回番組を観れて良かったことだと思います。
(でも私はチコちゃんのキャラと、そのキャラを持ち上げるスタジオの雰囲気も好きになれそうないですが…)
本題。
さて、前置きが長くなりましたが、前回に引き続きコンポスターのお話を。
我が家の求めるコンポスターの理想像はこんな感じです。
・お金はかけたくない(ランニングコスト含めて)
だって、もう家で使っちゃったもん…
・端材で自作したい
ログハウスの建材の余りがめちゃくちゃ大量にあるので…
柵もいつぞや自作しました。
・虫を集めないようにしたい!
目の前が緑地なもので…いざ家に入りだしたら大変だ!
そんな希望を抱きつつ、ネットの大海原を漂流した結果、数多ある方式のコンポスターの中から、流れ着いて出会ったのが、こちら。
『キエーロ』です!
(正式名称・バクテリアdeキエーロ)
なんともキャッチーでわかりやすい御名前の通り、作り方も至ってシンプル。
でもこの発想が今までのコンポスターになかったのです!
キエーロとは?
以下公式サイトより転載
『バクテリアdeキエーロは、毎日出る生ごみをなんとかおうちで処理できないものかといろいろな方法や機械を試しつづけた葉山にお住まいの夫妻が十年かけてたどり着いた最後の形。
それは、土と太陽と風の力を借りて生ごみを分解するといういたってシンプルな方法でした。
燃えるごみの多くを占める生ごみは実は燃えないために石油をかけて燃やしています。また、嫌なにおいやハエを呼んでしまうこともしばしば。そんなやっかいな生ごみから土の力に感嘆し自然の力を肌で感じることができるなんてなんだか新しい体験そして、キエーロ仲間が集まれば生ごみから始まる楽しいお話が生まれます。
夫婦の会話もそのひとつ。こんな楽しいことを、もっと多くの人に伝えたい。キエーロの魅力に惹かれ集まった有志が活動をしています。』
キエーロは、黒土を主にした、土に生ゴミを入れて、土中の微生物によって、分解する方式のコンポスターです。土中に直接埋め込むタイプと、脚付でベランダなど地面が無くても設置できる『ベランダdeキエーロ』が有ります。
我が家は庭もありますし、処理能力を優先して、土中に埋め込む『バクテリアdeキエーロ」を選択しました。
キエーロの特徴としては、光を通す屋根材を取り付けつつ、風が通る通気口を兼ねた形状をしている点です。
結果どうなるかというと
・光を通す
→陽の光で土中は温まる
→発酵・分解を促進
・屋根、通気
→生ゴミの入った土は濡らさない
→腐敗臭を防ぐ
→虫を呼ばない
つまりこういうこと。考案者の松本さんのサイトにある、このイラストがとてもわかりやすいですね。
使い方
以下サイトより、イラスト含め転載
1 20cmくらいの穴を掘り、生ごみを入れる。穴が浅いと、生ごみの臭いがしたり、虫が寄ってくる原因となります。移殖ごてなど小さなスコップよりも、大きめのシャベルを使用することをお薦めします。
2 生ごみと土をよく混ぜる。
土と触れ合うことで生ごみの分解が進みます。土と見分けがつかなくなるまでよく混ぜる。 大きいものは、このときにシャベルで砕いてもよいでしょう。この作業が一番重要です。
3 乾いた土をかぶせる
表面の土が乾いていることで、臭いを防止し、虫の発生を防ぎます。
+α前回埋めた場所も空気を入れるようにして混ぜると分解が早くなります。
<分解するまで>
分解に夏場は5日、冬場は2週間ほどかかります。埋める場所を順番に変えて使います。
生ゴミは3~4日貯めて埋めるようにすると、場所をうまく使うことができます。ステンレス製のフタ付き容器がお薦めです。
*魚など臭いが気になるものはすぐに埋めても構いません。
ちなみに我が家の様子
我が家のキッチンにはこんな感じで置いてます。密閉性に優れているので、蓋を開けない限り本当に匂いません。
<分解できる生ゴミ>
太い骨、貝殻、大きな種(桃など)以外の食べ物はすべて埋めることができます。生ゴミの種類によって分解にかかる時間に差があります。
早いもの:残飯、肉、魚類
遅いもの:根菜類、とうもろこしや枝豆など
キエーロも庶民の味方
さて、文頭で、じゃがいもコロッケの広まりの話をしました。
キエーロ考案者の松本信夫さんも、『バクテリアdeキエーロ』と『ベランダdeキエーロ』を実用新案登録されていますが、阿部コックの様に「ビジネスとして利益を追求されない場合、自由に制作して広めてくださって構いません」と、その素晴らしいアイディアを公開・共有してくださっています。
今回も、このブログにてキエーロをご紹介させて頂きたいとメールにてお申し出したところ、『サイト内のイラストも文も、好きに使って頂いて構いませんよ』とご快諾を頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。
元は全日空のパイロットとして働かれていたという松本さんですが、(お会いした事は有りませんが)その眼差しは、きっと広く世界を見据えておられるのだろうなぁ、と思いました。
最後に
キエーロを直接買いたいという場合には、2020年2月現在、消費税増税に伴う値上げのお知らせ、そして全国発送中止のお知らせが最後の更新になっており、詳細がどうなっているかわかりませんが、松本さんに直接ご相談頂くか、お住いの自治体で、キエーロのキット販売をしていないか『自治体名+キエーロ』で検索されると、かなりの確率でヒットします。
しかもキエーロは買う場合、補助金制度が利用できることが大半です。(我が家は自作したので関係有りませんでしたが…)
キエーロは知る人ぞ知る、既にメジャーになっているコンポスターなのです。
私の実家もちゃっかりキエーロ普及の波に乗っていました。
作り方の詳細なレポート(製作時間目安まで!)まとめている自治体もあり、各地の環境課の仕事ぶりが、いかんなく発揮されています。
https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/dl?q=11000_filelib_0494dfccc90d7fa0bca5c7a2f764cdc5.pdf
なんでも、松本さんがお住いの神奈川県葉山町では、何年も前から多くのご家庭で利用されており、その影響で、燃えるゴミの排出量が3割も現象したとか…!近隣の鎌倉市では、キエーロに関して購入代金の9割の補助金が出ているというのだから、これは市政も全力で推薦しているのが伝わりますね。
キエーロで、生ゴミの自家処理をする、ということが『日常』になっている地域が既に沢山あるということを知った時、私は驚きました。そして、大学時代に読んだ、ヴィクター・パパネック氏の『生きのびる為のデザイン』という本を思い出しました。
『よくデザインされたものはたくさんある。だが、デザインの悪いものはそれよりもはるかに多い。そして、まだ全然デザインの対象にされていないものは、本当に驚くほどたくさんある。』
これからの日常に、キエーロという画期的なコンポスターで、素敵な変化を起こしてくださった松本さんを、心から尊敬します。
ご興味ある方は、是非キエーロで、生ゴミの自家処理生活、始めてみてはいかがでしょうか?自然の循環が感じられますよ。
次回は、我が家とキエーロの日常編でこのシリーズはおしまいになります。
画期的コンポスターの制作①
皆さまご無沙汰しております。
「丘の上にログハウスを建てる」のブログオーナー、あらです。
前ブログで掲載した通り、無事、我が家のログハウスは建て終わったので、元々子供達にいつか見せる用に書いていた前のブログには一区切りをつけました。
そこで、しばしお休みを頂いておりましたが、その後の丘の上のログハウスでの暮らしをご紹介すると共に、子供達との日常のできごとなども、のんびり書いていきたいと思います。(ちなみに写真は1年前の正月です)
帰宅中の時間に、何か目標があると、生活に張り合いができますしね!
というわけで、気持ちも新たにブログのタイトルを微妙に変えて、約一年ぶりにゆる〜く再開したいと思います!よろしくお願いします!
コンポスターを自作する
さて、今回は以前から書きたかった、生ゴミ処理機(コンポスター)についての記事です。
皆さん、日々料理の際に出る生ゴミの処理については何か工夫をされていますか?
生ゴミ処理の方法として以下の方法が考えられると思います。
❶燃えるゴミに生ゴミを合わせて、一緒にゴミ回収の日に出す→ゴミ処理場頼み派
❸そんなもん、そこらへんに穴掘ってダイレクトに埋めとるわ!→豪快に土に還す派
こんな感じではないでしょうか。
生ゴミってどんなもの?
生ゴミは、石油系プラスチックゴミなどと違って、土に還ります。つまり生分解性のあるゴミ。ゴミという言葉もあんまり好きでないのですが、元々は野菜の不要な部分だったり、魚の骨だったりですね。
❶はゴミを処理場まで持って行ってもらうわけですから、ゴミ回収のお仕事をして下さる方の努力で成り立っています。感謝感謝です。
が、この機能がストップすると、日頃頼りきっている分、大変です。
我が家も年末年始は来客が続いたので、数日間ゴミ回収が来ないだけでも、置き場に大変困りました。
しかも!我が家のある東京都稲城市は、有料のゴミ回収袋がこの度値上げになる見込み。いつも使ってる大きいやつが、10枚600円からなんと800円に!これは結構なインパクトです。
※ゴミ袋の値上げの衝撃もさることながら、色々な公共サービスが軒並み値上げになります。やはり人口減少社会の行政サービスはこうなっていくのですかね…。もうちょっとなんとかしてもらいたいです。例えば、「市立病院の診断書の1000円が2000円に」というのは大切な医療の分野ですから是非ともやめて欲しいですし、
「テニスコート使用料1030円から1580円に」って便乗して値上げ率おかしくないですか…?市内のテニス人口減りますよ。間違いなく。
…と、つい熱くなってしまいましたが、話しを元に戻しますと、
❷❸はその点、自家処理なので、お金も比較的かからず、(この点は後述します)生ゴミの移動も少なく、エネルギーの面から見ても合理的と言えます。
ただ❸は、生ゴミが分解されるまでに時間がかかるので、広大な敷地をお持ちの方は良いのですが、そうでもない方は厳しい。虫も来るし。
いずれにしても、なるべく早く効率良く生ゴミを堆肥(コンポスト)にしたいですよね。
そこで登場するのが…!!
テレテレッテレー(ドラ○もん風)
『コンポスター〜〜♪』
コンポスターって何?
コンポスター(生ゴミ処理機)を辞書でひくと、
コンポスター
生ごみから有機肥料を生成する機器。主に、温風によって乾燥処理する方式と、微生物によって分解処理する方式がある。
とあります。有機肥料のことをコンポストというので、それを作るのがコンポスターですね。
要は、土と混ぜたり、温風で乾燥したり、ミミズに分解してもらったりしながら、生ゴミを堆肥にする道具です。
価格は処理の方式によって違いがあり、電気を使う生ゴミ処理機では、
1/28日現在、65800円(送料込み)とか相当高価な代物ですが、電気を使用しない、微生物の分解を促進するタイプのオーソドックスなタイプでは、
8000円。
ピンキリで、そんなに高いものでは有りませんがそれでもやっぱり高く感じてしまう…
『もう家で充分お金使ったし、なるべく安く済ませたいなぁ…家の建材の余りならたくさんあるし、なんとかならないかなぁ…、』そんな私がスマホ中毒になりながらたどり着いた答えが、
ある一般の方が開発した方式の画期的なコンポスターだったのです。
…と、前置きで随分長くなってしまいましたので、続きは次回にて!